関連記事:鮮烈なレッドカラーの世界最軽量13型ノートPC(その2)- LIFEBOOK UHシリーズ(富士通)
富士通から、777gの13.3型の世界最軽量ノートPCであるLIFEBOOK UHシリーズが発表されました。製品のジャンルとしては超軽量ノートPCとなりますが、このカテゴリの基本的な特徴はこちらをご覧下さい。仕様の詳細は省きますが、店頭モデルUH75/B1は、重量が世界最軽量777g、ストレージが128GB、バッテリ駆動時間が8.3時間、店頭モデルUH90/B1は、重量が913g、ストレージが256GB、バッテリ駆動時間が17時間となっています。どちらも、画面は13.3型、CPUはCore i5、メモリは4GBとなっています。
形状は、非常におおまかには通常の板状の直方体で、定番の形状です(図「Lifebook UH「サテンレッド」の本体」)。ディスプレイ側はほぼ直方体である一方、キーボード側は手前や側面の底面が削られ、手前やサイドほど薄くなっています。これはノートPCなら定番のデザインですが、使用時のユーザの視点から、厚みが見えにくくなることで薄く見せられることや、垂直に切り立っているより手に取りやすいという効果があります。また、キーボード側のサイドが薄くなっている一方、インタフェースのある奥側は垂直に切り立っています。角や辺は多少丸めてありますが、Let’s noteなどと比べると鋭くなっています。キーボードのエリアは、長方形の右下にカーソルキーの出っ張りを付けた形で、エリアのくぼみは切り立っています。カーソルキーの出っ張り部分の左側は、斜めになっており、直角と平行な線ばかりの中に変化を出しています。この斜めの線はそこまで特殊なデザインではありませんが、富士通のノートPCのデザイン的な特徴となっています(図「LIFEBOOK UHのキーボードのカーソルキー部分」「LIFEBOOK SHのキーボードのカーソルキー部分」「LIFEBOOK CHのキーボードのカーソルキー部分」)。
色は「サテンレッド」(赤)、「ピクトブラック」(黒)の2色から選べます。ただし、世界最軽量ではない方のUH90/B1は「ピクトブラック」のみとなっています。メーカーの製品紹介などでは「サテンレッド」の方が多くなっており、確かに、個性的なデザインです。この「サテンレッド」を中心にご紹介します(図「Lifebook UH「サテンレッド」の本体」)。
赤という選択ですが、富士通の製品となると富士通のコーポレートカラーであるFUJITSUレッドを思わせます。世界最軽量というシンボリックな製品であることを考えると、その辺が意識されていそうです。最も目立つ天板ですが、もちろん真っ赤で、「Fujitsu」の「ji」のドット部分に使われている「∞」のシンボルマークが中央に大きく描かれています。使用時に見える開いたときのカラーデザインは、赤という派手なテーマカラーを、邪魔にならないように配慮しながら、うまく取り入れています。天板は側面まで完全に回り込んでおり、ディスプレイの黒い縁部分を細い赤い線で縁取っています。キーボード面は、全体が黒、キーの側面が赤、キートップは黒となっています。この、キーボードの側面の着色は、富士通の特徴的なデザインで、SONYのVAIOシリーズの一部にも影響を与えたデザインです。また、キーボード側とディスプレイ側をつなぐヒンジの金属部分も赤く着色されています。使用時に見えるほとんどの部分を黒にしながら、邪魔にならないように赤をうまく取り込んでいます。キーボード側を側面から見ると、上側はキーボード面が黒なので、もちろん黒ですが、底面側を細く赤い部分が覆っており、閉じた状態では、黒を赤がサンドイッチしたようになります。底面は真っ赤で、黒いゴム足、白い文字が並んでいます。なお、「ピクトブラック」の方は、全てが黒となっており、誰がどこで使っても浮かないような手堅いカラーデザインになっています。
今回は、富士通の真っ赤な世界最軽量13型ノートPCであるLIFEBOOK UHシリーズをご紹介しました。「ピクトブラック」は手堅い一方、「サテンレッド」は、富士通の特徴的なデザイン、モバイル時の鮮烈カラー、使用時のさりげない色使いというように、丁寧にデザインされています。世界最軽量ノートPCということで選ぶのも良いですが、この鮮烈で丁寧なカラーデザインで選んでもおかしくない十分に魅力的なモバイルノートPCといえるでしょう。
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