Let’s note RZ6の色デザイン

関連記事:
Let’s note RZ6のカラーカスタマイズ
Let’s note RZ6「ハーモニックブルー」、RZ5店頭モデル「ブルー&カッパー」の青に似た色の周辺機器
Let’s note RZ6、Let’s note XZ6「サンダーブルー」に似た色のマウス
Let’s note RZ6、Let’s note XZ6「ライジングレッド」に似た色の周辺機器
Let’s note XZ「カシスブルー」に似た色の周辺機器

Let’s note RZ6は、パナソニックのノートPCで、信頼性、インタフェースの豊富さなどが有名ですが、直販限定ながら圧倒的なカラーバリエーションも注目すべき点でしょう。本体2色、天板8色、キーボード8色と色変更可能な箇所とカラバリが圧倒的です。

今回は、色デザインを詳細に見ていきましょう。カラーバリエーションは、全部で7 × 7 (ボディが「ジェットブラック」時) + 8 × 7 (ボディが「シルバーダイヤモンド」時) = 105通りの組み合わせの中から選べます。ボディが「ジェットブラック」だと「シルバーダイヤモンド」の天板と「シルバー」のキーボードが選べず、ボディが「シルバーダイヤモンド」だと「ブラック」のキーボードが選べないという決まりがあるので105通りとなります。色の組み合わせを試すならこちらのサイトをご覧下さい。

本体は、「シルバーダイヤモンド」(図「Let’s note RZ6「シルバーダイヤモンド」の本体」)、「ジェットブラック」(図「Let’s note RZ6「ジェットブラック」の本体」)の2色です。前世代からは「カッパー」が減ったことになります。「カッパー」は茶色でしたが、プラスチック部品まで丁寧に色あわせがされており、優れた色デザインでした。「シルバーダイヤモンド」は、レッツノートの標準色の定番で、ザラザラした表面のシルバーとなっています。「ジェットブラック」は、レッツノートの限定色の定番で、つや消しされた黒であり、つや消しのざらつきは、「シルバーダイヤモンド」より細かく、あまりザラザラ感はありません。さらに、「ジェットブラック」には、本体色をすっきりした1色にできるという大きな特徴があります。「シルバーダイヤモンド」は、主役のシルバーに画面の縁の黒と、キーボードなどのプラスチック部分のライトグレーが加わって、3色構成となります。「ジェットブラック」はすっきりと黒1色となります。

Let's note RZ6「シルバーダイヤモンド」の本体
Let’s note RZ6「シルバーダイヤモンド」の本体
Let's note RZ6「ジェットブラック」の本体
Let’s note RZ6「ジェットブラック」の本体

天板の色は8色、「ライジングレッド」(赤)、「ジェットブラック」(黒)、「シルバーダイヤモンド」(シルバー)、「フローラピンク」(ピンク)、「タンジェリンオレンジ」(オレンジ)、「ウォームゴールド」(ベージュっぽいゴールド)、「サンダーブルー」(紺色)、「ハーモニックブルー」(青)と前世代からの変更はありません。どれも、つや消しになっています。どの色も良く選ばれた色ですが、奇をてらった色はありません。天板の色は単純ではなく、強い光に照らされるとキラキラ光る粉末のようなものが含まれているなど、深い色合いを持っています。

標準色以外の天板の6色
標準色以外の天板の6色

天板の「Panasonic」の文字は白っぽいシルバーで書かれていますが、「ハーモニックブルー」だけは黒で書かれています。白に近いシルバーという表現をしましたが、白ではなくシルバーを意図している気配です。「Panasonic」の文字は「ジェットブラック」の本体のキーボードの左下ににもありますが、こちらは明らかに白で、「ブラック」のキーボードに書かれている文字の白とほぼ同じです。この白は天板の「Panasonic」の白っぽいシルバーと比較すると、明らかに異なり、白ではなくシルバーという意図ではないかと思われます。

キーボードの色は8色、「ブラック」(図「Let’s note RZ6「ジェットブラック」の本体」)、「シルバー」(図「Let’s note RZ6「シルバーダイヤモンド」の本体」)、「ハーモニックブルー」、「タンジェリンオレンジ」、「ライジングレッド」、「フローラピンク」、「ドラジェブルー」、「サンダーブルー」(鮮やかな紺色)となっており(下の図「Let’s note RZ6ののキーボード「…」」)、前世代の12色からかなり減りましたが、それでも相当なものです。「シルバー」以外は、「ブラック」をベースにキートップのみを塗装したデザインになっており、キーの隙間や側面は黒となっています。「シルバー」は、本体が「シルバーダイヤモンド」となっている店頭モデル構成のキーボードですが、特に光沢のない普通のライトグレーで、名前と実際の色のイメージがかなり異なります。天板と比較すると、同じ色名がほとんどで、「ウォームゴールド」の代わりに「ドラジェブルー」(淡い青紫)が入ったラインナップです。

RZ6では、カラーバリエーション以外の標準部分にも、デザイン上の小さな変更が加えられています。本体左側のVGA端子(外部ディスプレイコネクター、アナログRGB端子)ですが、このプラスチック部品が、従来の青から黒へと変更されています。これにより、「ジェットブラック」の本体を、より黒く統一することができます。「シルバーダイヤモンド」の本体にとっても、黒はシルバー同様無彩色であること、ディスプレイの枠に黒があることから、改善していると言えるでしょう。ただし、「シルバーダイヤモンド」の本体では、店頭モデルなどで標準的に組み合わせられる「シルバー」のキーボードがグレーであったり、ゴム部分がグレーであったりするなど、シルバーにしにくい部分はグレーにするというデザインであるため、この改善は「ジェットブラック」の本体を重視したものと予想されます。

JPEGファイルの色のずれ

JPEGファイル(jpgファイル)を作成すると、ノイズが発生するだけでなく、その色の領域全体において、わずかですが、色のずれが発生することがあります。どのようにずれるかを実験してみました。実験では、Adobe Photoshop CS5 Windows版で、以下のような8色(赤、緑、青、シアン、マゼンタ、黄、白、黒)が使われた画像ファイルを保存しました。JPEGファイルにおいては6種類、Photoshop CS5 Windows版の高画質、中画質、低画質とsRGBかどうかで保存しました。参考に、PNGファイルでも、sRGBかどうかの2種類で保存しました。

実験に用いた画像データ
実験に用いた画像データ

各ファイルの、赤、緑、青、シアン、マゼンタ、黄、白、黒のカラーコードを以下の表にまとめました。基本的な傾向として、

  • 最大でも3の小さな色のずれが、その色の領域全体に対して発生する。
  • 画質が低いほど色のずれが大きい。
  • sRGBかどうかと色のずれは関係がない。

という結果になりました。ただし、細かく見ると複雑な結果となっています。赤は、画質が低いほどずれが大きくなっていますが、緑は、中画質、高画質、低画質の順にずれが大きくなっています。重要で基準となりそうな色である黒でも、低画質でずれが出ている一方、白はどのファイルでもずれが発生していません。参考のために出力したPNGファイルは、全く色のずれがありません。

JPEGファイルというと、細部がつぶれたり、ノイズが入ることばかりに目が行きがちですが、領域全体の色がずれるというのはあまり気にされていのではないでしょうか。JPEGファイルを使って、色の見え方とカラーコードの両方を伝えようとする場合もあるかもしれませんが、別にカラーコードを伝えたり、PNGファイルを使用するのが良いでしょう。

保存した画像ファイルのカラーコード
形式 画質 sRGB シアン マゼンタ
オリジナル #ff0000 #00ff00 #0000ff #00ffff #ff00ff #ffff00 #ffffff #000000
JPEG 高画質 × #fe0000 #00ff01 #0000fe #01ffff #ff00fe #ffff01 #ffffff #000000
JPEG 中画質 × #fe0002 #01ff00 #0101ff #00fefe #ff01ff #ffff01 #ffffff #000000
JPEG 低画質 × #fe0002 #00ff02 #0000fd #00fffc #ff00ff #ffff00 #ffffff #010101
JPEG 高画質 #fe0000 #00ff01 #0000fe #01ffff #ff00fe #ffff01 #ffffff #000000
JPEG 中画質 #fe0002 #01ff00 #0101ff #00fefe #ff01ff #ffff01 #ffffff #000000
JPEG 低画質 #fe0002 #00ff02 #0000fd #00fffc #ff00ff #ffff00 #ffffff #010101
PNG × #ff0000 #00ff00 #0000ff #00ffff #ff00ff #ffff00 #ffffff #000000
PNG #ff0000 #00ff00 #0000ff #00ffff #ff00ff #ffff00 #ffffff #000000