ブラウンが増えたフラットデザインの11型VAIO - VAIO S11(2017年9月モデル)(VAIO)

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VAIOからVAIO S11(2017年9月モデル)が登場しました。製品カテゴリとしては軽量モバイルノートPCとなりますがこのカテゴリの基本的な特徴はこちらをご覧下さい。

基本的な仕様を見ていきますが、詳細なレビューはこちらをご覧ください。店頭モデルの場合は、ディスプレイは、11.6型とコンパクトで、解像度はフルHDの1920×1080ドット、タッチには非対応です。性能面ですが、CPUはCore i5-7200U(2.5GHz)やCore i3-7100U(2.4GHz)、メモリは4GBと小さめですです。バッテリ駆動時間は15、16時間と十分な長さです。重量は840g、860gとかなり軽量です。価格は、15から18万円と、VAIOらしく高価格です。カスタマイズモデルだと選択肢は格段に広がり、例えば、CPUはCore i7やCeleron、メモリは8GBや16GBなどから選べますが、価格も最大40万円程度になります。

デザインの詳細を見ていきましょう。ディスプレイを閉じているときの基本的な形状は、手前に向かって薄くなる板状です。上から見るともちろん長方形ですが、角が丸かった従来機種と比べると角が角ばっており、従来のVAIO S11と比べるとかなりシャープな印象です。天板は、縁に近いところに線の入ったフラットな形状で、クロムメッキ風のVAIOのロゴマークが中央に入るVAIO定番のデザインです。

ディスプレイを開いたときのデザインはいくらか特徴的です。近年のノートPCのキーボードの多くは、少しくぼませたキーボードエリアに、隙間を開けてキーを並べていますが、新しいVAIO S11は、キーボードエリアをくぼませず、キーボード面をフラットにしてあります(図:VAIO S11「ブラウン」)。もちろん、他社製品にも、過去のVAIOシリーズにも採用されたことのあるデザインですが、現行のノートPCでは、特徴的といっても良いでしょう。このフラットなキーボード面は、金属製ということもあり、かなりシャープな印象を与えます。逆にディスプレイ側は、ディスプレイ面に対して枠が出っ張っており、キーボード面から出っ張っているキーを収容しています。ディスプレイ側の形状が複雑になり、すっきりしていませんが、使用時にディスプレイの枠に意識を向けることはあまりないので、それほど悪影響はないでしょう。

VAIO S11「ブラウン」
VAIO S11「ブラウン」

カラーバリエーションは定番の「ブラック」(黒)、「シルバー」(シルバー)、「ホワイト」(白)と、今回の注目色の「ブラウン」(茶色)の4種類となっています。「ブラック」は閉じた状態の奥側にある細長い金属部分や天板のVAIOロゴ以外はほぼ黒一色です。今回のVAIO S11は、裏側とディスプレイの枠が、どのカラーバリエーションも黒いプラスチックであるため、全体をほぼ一色にできる唯一のカラーバリエーションです。「シルバー」は、天板とキーボード面、トラックパッドがシルバーで、他は「ブラック」とほぼ同じです。シルバーのキーボード面に黒いキーという、Macbookでお馴染みの定番のデザインです(図:VAIO S11「シルバー」のキーボード)。「ホワイト」は少し複雑で、天板は白、キーボード面はシルバー、キーとトラックパッドは白となっています(図:VAIO S11「ホワイト」のキーボード)。トラックパッドとキーボード面の色が異なる唯一のカラーバリエーションとなっています。天板の白は、ベージュっぽさのない純白で、つや消しが徹底されており、なかなか個性的です。キーは白く、汚れが目立ちそうなので、キーボードカバーを使用したほうが良いかもしれません。「ブラウン」は、前のモデルにはなく、今回のVAIO S11で登場したシンボル的なカラーバリエーションで、天板とキーボード面、トラックパッドは茶色、キーは黒となっています。この茶色は、ゴールドやピンクからは離れたいかにも茶色という感じで、飛び抜けて明るいとか暗いということのない上品な色合いです。どのカラーバリエーションも、天板はマットで、画面の枠は黒、キーボード面は横向きのヘアラインが入っています。

VAIO S11「シルバー」のキーボード
VAIO S11「シルバー」のキーボード
VAIO S11「ホワイト」のキーボード
VAIO S11「ホワイト」のキーボード

今回は、よりシャープなデザインに進化したVAIO S11(2017年9月モデル)を紹介しました。VGAコネクタや有線LANコネクタ装備、800g半ばの重量など非常に実用的であり、VAIOらしいシャープな形状や、「ブラウン」、「ホワイト」などの個性的なカラーバリエーションなど、デザイン面においても優れたものとなっています。実用性の高い、特に茶色または白のデザイン性の高い軽量モバイルノートPCを探すなら最有力な製品となるでしょう。

円とシルバーが特徴的なダイヤル付きワイヤレスキーボード- Craft(KX1000s)(ロジクール)

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Logicoolからダイヤル付きワイヤレスキーボードであるCraft(KX1000s)が登場しました(図「KX1000s全体」)。マイクロソフトのクリエイティブ向け一体型デスクトップPCであるSurface Studioをより快適に使うためのダイヤル型周辺機器としてSurface Dialが登場したばかりの中、Craftが登場したことになります。

Craft(KX1000s)全体
Craft(KX1000s)全体

仕様を簡単に見ていきましょう。キーは113キー日本語レイアウトとなっており、通常のテンキー付きWindowsフルキーボードの109キーなどと比べると少し多めとなっています。キーピッチは19mm、キーストロークは1.8mmと高級キーボードらしいゆとりある構成です。CROWNと名付けられたクリエイティブ入力ダイヤルが最大の特徴です。接続方法はLogicool独自の高度な無線接続方式であるUnifyingまたはBluetooh、電源は内蔵充電池、重量は960gと高品質キーボードらしい仕様となっています。角度調整機能がないのは意外なところです。メーカー保証が2年あるのもポイントです。価格は2万4千円程度と高級品らしい価格となっています。

Craft(KX1000s)のCROWN(ダイヤル)
Craft(KX1000s)のCROWN(ダイヤル)

デザインを詳細に見ていきましょう。図「Craft(KX1000s)全体」のように、形状は幾何学的でシンプルな構成となっています。全体としては長方形ですが、手前のキーのある黒いエリアと、奥のCROWN(図「Craft(KX1000s)のCROWN(ダイヤル)」)を載せたシルバーのエリアの2つに別れます。手前のエリアは、四隅を90度の扇型に置き換えた長方形となっており、色は黒く見えますが真っ黒ではなくダークグレーでつや消しとなっています。一見真っ黒にも見えますが、真っ黒な他の製品と比べればダークグレーであることは一目瞭然です。奥のエリアは、細長い長方形の左右に半円を追加した形状となっており、色はつや消しの暗めのシルバーとなっています。配色的にはダークグレーとシルバーのツートンカラーでシックな印象です。また、この奥のエリアの中央部分には、Logicoolの円をモチーフにした「Logi」ロゴのがグレーで描かれており、シックさと円の印象を補強しています。最近は円をモチーフにしたLogicoolの新しいロゴが使われていますが、さらに「Logi」の部分のみに絞ったロゴが今年から使われています。ロジクール(Logicool)は、グローバルにはロジテック(Logitech)という名前であるため、日本とグローバルの共通部分の「Logi」のみに絞り、ロゴの共通化を図ったと思われます。ロジテックという日本の周辺機器メーカーが別に存在していることは、長年のPCユーザにはよく知られているところです。

Craft(KX1000s)のMacとWindowsのキー表示
Craft(KX1000s)のMacとWindowsのキー表示

キーは、色はダークグレー、形は角を丸めた正方形で、指が馴染むように円形にくぼませてあります。Enterなどの正方形でないキーは、扇形と長方形を組み合わせたくぼみが付けられています。一番手前のスペースキーや、一番奥のファンクションキーなどは、へこませずに緩やかに出っ張っています。キーにおいても、円をモチーフにしていることがわかります。図「Craft(KX1000s)のMacとWindowsのキー表示」のように、WindowsとMacで機能が異なるキーは、「|」の左側または「○」の中にMac、右側にWindowsの機能が書かれているのも特徴的です。Craftはクリエイティブ用途なので、Macでの使いやすさにもよく配慮されていることがわかります。

Craft最大の特徴であるCROWNは、左奥に配置されており、形状は滑り止めなどのない完全なシルバーの円柱となっています。本格的なフルキーボードであり、サイズも重量もあるため、右手でのCROWNの操作は困難です。回すとカチカチした感触があり、クリック機能もあります。操作感に飛び抜けた特徴はありませんが、Logicoolらしい安定した操作感となっています。

Logicoolのクリエイティブ用キーボードCraftをご紹介しました。クリエイティブ用ダイヤル型入力装置であるCROWNを搭載し、近年のLogicool製品のモチーフである円を取り入れたシンプルな造形、ダークグレーとシルバーのシックでメタリックな配色、クリエイティブ用途で重要なMacにも配慮したキー表示など、クリエイティブ用途には非常に魅力的な製品となっています。価格との折り合いが付けば最高のクリエイティブキーボードとなることでしょう。